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生地・素材


※ここで説明しているものは、それぞれ一般的なものになります。取り扱い方法も、同じ素材でも商品によっては異なる場合がございます。
正確なお手入れ方法については必ず各アイテムの洗濯表示や取り扱い表示をご確認のうえ、必ずそれにしたがって行ってください。
※同じパーツでも様々な種類がのものがございます。
名称 特徴
綿(コットン) 日本の衣料素材の約4割を占める最もポピュラーな天然素材です。
特長はまず肌着に使われることも多くあるように、やわらかくサラッとしていて肌触りが良いところがあげられます。赤ちゃんの肌はとてもデリケートなので、バスタオルで体を拭くだけでも肌を傷つけてしまう可能性があります。それを防ぐためには、赤ちゃんの肌にやさしく安心して使える素材を選ぶことが大切です。

綿は水分を吸収・発散しやすいため、さらりとして涼しく夏にぴったりの素材です。適度な強さがあり、洗濯にも強いのもメリットのひとつ。
ただしシワになりやすく、洗濯で縮んでしまうこともあります。ポリエステルを混紡するなどの工夫を加えると、この点は大幅に改善されることがあります。合成繊維の素材に用いられることも多い素材です。

スーピマコットン (Supima cotton)
高級コットンの一つで、品種改良して栽培されたものが、繊維の長い「超長繊維綿花」のピマ・コットンです。
コットンは繊維長(せんいちょう)が長いものほど高級とされ、アメリカ産で最高級の品質を誇るのがピマ・コットンで、「スーピマ」は高級ピーマ(Superior Pima)の略語です。
特徴は、絹のような光沢と、細くて長く(繊維長3〜4?)、ソフトでしなやかな風合いをもっています。
「スーピマ」は、米国のスーピマ協会の商標で、米国産ピマ・コットンを100%使った製品にのみに付けられています。

取り扱いのポイント
乾燥機のご使用はなるべくお避けいただくことをオススメします。
お洗濯後に縮みが起こった場合は、無理のない範囲で形を整え(生地を引っ張りすぎないよう)、その後、ほとんど乾いた頃に、生地の裏面から、生地を優しく伸ばすようにしてスチームアイロンをかけて頂くと、元の状態に近くなります。
ガーゼ ガーゼもコットン素材ですが、目の粗い平織で織られているので、通気性がよくやわらかいのが特徴です。肌ざわりがよいので赤ちゃん用のバスタオル、羽織り物、ハンカチなどによく用いられています。
なにより通気性がよく、夏場の紫外線対策や体温調節などに使ったりできるので重宝します。また洗濯しても乾きやすい為、商品に用いられる用途としては、通気性、吸湿性、汗を吸収させる目的として使用されます。
フライス フライスとは、ゴム編みといわれる生地の編み方をして、まさしくゴムのように横に伸びたり縮んだりする生地のこと。リブ編みとも呼ばれています。伸縮性に優れているのがフライスの最大の特徴。若干厚みがあって手触りがやわらかく、カットソーやTシャツなどによく使われていて、普段使いにちょうどいい生地です。
パイル 市販されているタオルの中でも、もっともポピュラーと言える「パイル地」。パイルとは織り方の種類で、繊維を丸くループ状に織ったものです。
このループ状の部分が肌に触れた際にふわっとした弾力を生み出し、優れた肌触りを感じられます。
直接肌に触れる部分が広く、高い吸水性を持つのも大きな特徴です。タオルはもちろんのこと、ソックスなどにも多く用いられます。
ただし、ループ状の部分が何かに引っかかると、解れたり破れたりしてしまうことがあります。
インド綿 インド産の綿で、素朴な質感や、アジアンテイストなデザインで注目されています。繊維が太くて弾力性があるため、ざっくりとした質感のラグやマットでよく使われる一方で、製糸段階で独特な素朴さを残しつつ、ガーゼのような柔らかい風合いを作ることもできます。お洋服ではこちらのタイプのものが多く使われます。
また、製糸の段階から色染めをしているため、発色が鮮やかです。天然素材なので刺激が少なく、直接肌が触れるファブリック用品の素材として、安心してお使いいただけます。
ただし綿の性質上、多少の色落ちや色移りがみられる場合がございます。また織りキズ、染めムラ、多少のプリントのすれは商品の特徴の一つです。ご理解の上、お買い求め下さい。
ポリエステル ナイロンの次に強く、弾力性があり軽くてシワになりにくい素材。ほとんど水を吸わないので洗濯をしても乾くのが早く、その上保型性があるので、とにかくお手入れが簡単な素材です。独特のシャリっとした感触を持っています。
しかし裏を返せば吸湿性が少ない素材ということ。綿と同様、欠点を補うために他の素材を混紡するなどの工夫を加えることも多く、化学繊維の中で最も消費量が多い素材です。
ナイロン 絹のような光沢とソフトな肌ざわりを持ちドレープ性に優れており、摩擦に強いので大変丈夫な繊維です。厚みを出すとパリッとしたハリを持たせることもできます。しわになりにくく吸水吸湿性が小さいので短時間で乾燥します。
丈夫なのに軽く、汚れもつきにくくてお手入れもしやすいので、アウトドア用品やバッグ・ポーチの裏地にも多く使われます。
加工技術の進歩で改善改良が進んでおりますが、静電気が起きやすく、熱に弱いのが欠点です。
アクリル 最もウールに似た性質を持った、柔らかく暖かみのある肌触りの化学繊維です。
ふっくら柔らかく弾性回復力(元に戻る力)に優れ、シワになりにくい上に、薬品や虫に強く洗濯しても縮んだり型崩れしないので、ウールなどよりも取り扱いがしやすいニット製品を作ることができます。また、抗菌・防臭、静電、発熱等様々な機能を付与することができ、快適性にも優れています。染色性に優れているのできれいな色合いがでます。吸湿性が低いので濡れても乾きやすいという特性も持ちます。
ただし静電気が起きやすく、熱に弱く、また毛玉になりやすい繊維になるので、取り扱いに注意してください。お肌の敏感な方は、チクチク感じるものもあります。

取り扱いのポイント
ニット製品は自重により伸ぴやすいので、洗濯時はパスタオルで水気を十分吸い、風通しの良い所で平干しして下さい。
収納時にはハンガー吊りを避け、たたんで保管して下さい。アイロン掛けはスチームアイロンを使用し、浮かしながら蒸気を軽く当て、形を整える程度にして下さい。
静電気やチクチク感が気になる場合は、柔軟材を入れてお洗濯されることをオススメいたします。
ウール 秋〜冬にかけてよく使用される素材で、羊の毛(羊毛)またはそれを織った布のことをいい、天然の動物繊維の一種です。 主なものがメリノウールで、生後6ヶ月の子羊から取れるのはラムウールと呼ばれています。 羊から採取される繊維で広い意味でアンゴラ、モヘア、カシミヤなども含まれます。
優れた保温・保湿性があり、しわになりにくい素材です。ただし洗うと縮みやすく、虫の害を受けやすいのが欠点。日光にも黄変するので、お手入れや保管には注意が必要です。また、ウール100%の素材は、チクチク感を感じやすくあり、レーヨンまたはアクリルが混合させることで、チクチクせず優しい肌触りとなります。

取り扱いのポイント ニット製品の取り扱いについては、上のアクリルと同様に行ってください。
ウールの大敵、虫とカビは湿気と汚れが大好物です。長期保管をする場合は、しまう前に必ずクリーニングや洗濯をしてよく乾燥させ、なるべく防虫剤と一緒に乾燥剤も入れて保管してください。
同じウールでも、ドライクリーニングしかできないものや手洗いならOKのもの、洗濯機でジャンジャン洗えるウールなど、様々な種類がございます。各アイテムの洗濯表示や取り扱い表示をご確認のうえ、必ずそれにしたがって行ってください。
カシミア カシミアはカシミアヤギの毛織物のこと。極細の柔らかい毛のみを用いて織る紡毛織物は、優れた品質と生産量の低い希少価値によって超高級品とされ、その糸は「パシュミナ」とも呼ばれます。緻密でなめらかな質感が特長です。
天竺 天竺素材といえば、別名をメリヤス編みとも呼ぶニット生地の編み方の一種類とされています。
その特徴は、横へ伸縮する力が大きいことであり、お店で販売されているTシャツやセーターなどの多くがこの天竺素材を使っています。
日本において、昔はインドのことを天竺と呼んでいました。そのため、インドで作られた木綿を昔は天竺木綿と呼んでいました。
さらに、インドから輸入された生地などを天竺と呼んでいたことから、この名称が付いたともいわれています。白い色をした厚手の生地となっており、シーツなどの素材としてもよく用いられています。
麻は天然繊維の中で最も涼しい繊維といわれ、高温、多湿な夏場に特に最適な素材です。その理由は汗ばんでも肌に密着せず、通気性に優れており、水分の吸収、発散が早い点にあります。そのさわやかな涼感と感触は他の素材では味わうことが出来ません。
また麻は天然繊維のなかで最も強く、さらに水に濡れるとその強さを増す性質があり、耐久性に優れています。洗濯で汚れが落ちやすいので肌着、ハンカチーフ、ナプキン、テーブルクロスなど清潔さが要求される場合にもぴったりの素材です。独特のナチュラルな風合いがあり、雑貨ファブリックとしても人気の素材です。
ただししわになりやすいという欠点があります。

麻の種類は、約20種類近くあります。一般的な麻はラミーかリネンのことであり、家庭用品品質表示法では、麻という統一文字を使用するのはラミーとリネンに限ると決められています。
ラミーは安価で丈夫ですが繊維が太く布の質も粗くて、麻袋などによく使われるもので、布地としてふつうにあるものは、リネンがほとんどです。これらはごわごわ感も少ない素材です。

※ジュート(黄麻)とは
「黄金の糸」と呼ばれ、天然繊維の中では強度、耐久性がもっとも強い素材の1つです。ジュートはボリュームがあり、保温性、寸法の安定性に優れると言う特徴があり、敷物やバックなどに幅広く用いられています。

※ヘンプ(大麻)とは
ジュートに似た麻で、粗硬な素材です。 強くて耐久性に優れており、ロープなどによく使われています。(規制対象は向精神作用がある花穂と葉の部位で、種子と茎は規制されていません。)
レーヨン 原料の木材パルブパルプから絹の外観に似せて人工的につくった再生繊維のこと。吸湿性が高く絹のような美しい光沢とドレープ性があり、何と言ってもテロンとしたなめらかな肌触りが特徴です。ただし特に水分を含むと収縮しやすく、またしわになりやすいので注意が必要です。
ポリウレタン ポリウレタンは伸縮性がきわめて大きく、繊維自体がゴムのように5〜8倍も伸びます。ほかの繊維に数%混ぜるとストレッチ織物の材料となり、伸びがよく体にフィットするので下着など幅広く使われています。
ただしポリウレタンは、その性質上どうしても3〜5年程度が耐用年数と言われています。時と共に劣化し、寿命が比較的短い繊維であることをあらかじめ認識しておく必要があります。